小2息子、英検準1級に一発合格しました。
インターナショナルスクール、英語塾、海外経験は一切なし。
家庭で続けてきた「おうち英語」で乗り切りました。
この記事では、英検準1級合格までの道のりを振り返りながら、
対策、勉強法、スケジュール、使用教材、S-CBT受験の様子などを紹介します。
プロフィールと英語歴
英検準1級に合格したのは、小学2年生の息子です。
インターナショナルスクールや英語塾には一度も通ったことがなく、海外経験もゼロ。
完全に「おうち英語」だけで育ってきました。
私も夫も全く英語は話せませんが、
0歳の頃から絵本の読み聞かせや英語のかけ流しを始め、
日常や遊びの中で自然と英語に触れ続けてきました。
成長とともに英語の絵本から洋書へと読む本のレベルも上がり、
英語のインプット量はかなり増えていきました。
また、同じく「おうち英語」で育っている娘の影響もあり、
一緒に英語でYouTubeを見たり、ゲームをしたりもしています。
英語も日本語も、本人にとってはどちらも「ふだん使うことば」。
自然に使い分けながら日々過ごしています。
準1級受験のタイミングと目的
今回、このタイミングで英検準1級を受けたのは、「そろそろ受かりそうだな」と感じたから。
実力的にもタイミング的にも、今ならいけそうだという直感があり、チャレンジしました。
また、以前に娘が同じ年齢で準1級に合格していたこともあり、
「そろそろ息子も受けてみようかな」と思ったのも理由のひとつです。
目的は特にこれといってなく、「今の力をちょっと確認してみようか」くらいです。
あとは、普段なかなかやらないライティングの練習に取り組むきっかけにもなるかな、と考えました。
でも実は、過去の記事を読んだことがある方ならわかると思いますが、
私のために受けてもらった、というのも大きいかもしれません。
0歳からコツコツ続けてきた「おうち英語」。
その積み重ねが、目に見える形になったらうれしいじゃないですか。
「英検準1級に合格」という結果は、私へのご褒美みたいなものです。
小学生で英検準1級に合格した理由
ではここで、
おうち英語だけで育った息子が、ほとんど勉強もせず、なぜ準1級に合格できたのか?
わたしなりに感じたポイントをまとめました。
「多読」こそ、準1級合格のカギ
おうち英語の中でも、いちばん効果があったのは「多読」だったと思います。
英検準1級や1級に合格した小学生の体験談って、
たいてい「本の虫だった」って書かれていますよね。
当時は「ほんとに?多読だけで?」と半信半疑でしたが、
今は、その意味がよくわかります。
息子も、小1のころに多読にハマり、
準1級を受けたころは、毎日夢中で本を読んでいました。
語彙力が伸びたかは、正直よくわかりません。
でも、読解力と速読力はしっかり鍛えられて、長文を読むのに慣れたことは、大きな強みでした。
勉強は「ライティング対策」だけでOK
多読を含めて、おうち英語の積み重ねが、やっぱりポイントになると思います。
ライティングだけはさすがに練習しましたが、
リーディングやリスニングは、特別な対策は一切していません。
スピーキングも、ライティングの練習をしていたおかげで自然と力がついていたようで、
しっかり対応できていました。
つまり、ライティングだけ対策すれば合格できる。
それくらい、おうち英語の蓄積が大きかったんだと思います。
「英検」すら楽しんじゃう
うちの英語環境は、いわゆる「勉強」ではなく、ただの「日常」。
英語も日本語も区別なく、ふつうに触れているから、
英検も気負わず、むしろ楽しんで受けていました。
試験のあとは毎回、
「この長文の話、おもしろかったよ!」と嬉しそうに報告してくれます。
できたかどうかより、長文内容の感想を語るあたりに、
英語を楽しんでいる気持ちがにじみ出てちゃってますよね😊
こんなふうに、緊張せずに楽しんで取り組めたことが、
いい結果につながったのだと思います。
英検準1級 合格までの対策と勉強法
ここからは、英検準1級に合格するまでに取り組んだ対策や勉強法について紹介します。
基本的には普段の「おうち英語」の延長線上にあり、特別な対策はあまりしていません。
でも、英検に向けて意識したこと、重点的に取り組んだことはあります。
我が家のリアルな勉強の進め方、参考になればうれしいです。
リーディング対策
特別な対策や勉強はしていません。
日頃から洋書を読む習慣があったおかげで、自然と読解力や語彙力が身についていたのだと思います。
おそらく、英検を受けたときは、過去一番本を読んでいた時期だったので、
その読書量がかなりプラスに働いたのだろうと思います。
リスニング対策
こちらも、特別な対策や勉強はしていません。
普段からYouTubeをたくさん見ていたおかげで、自然とリスニング力が鍛えられたのかな。
ライティング対策
ライティングについては、さすがに対策をしました。
今回は「S-CBTのタイピング型」で受験したため、手書きよりはかなり楽だったと思います。
S-CBTはタイピングでなく手書きも選べますが、できればタイピングがおすすめです。
【要約対策】
試験の1か月前から、要約の練習をスタートしました。
息子にとって要約はまったく初めての取り組みだったので、「これは早めに始めなきゃ」と思い、対策を始めました。(とはいえ、1か月前ですが…笑)
まずは、要約の基本的な書き方を学ぶため、オンライン英会話を受講。
2回のレッスンで、要約文の作り方やポイントを教わりました。
その後、英検公式サイトに掲載されている過去問を使って練習。
掲載されている過去問は3回分しかないため、解き終わった後は、weknowというサイトにある無料の予想問題を利用しました。
作成した要約文は、ChatGPTにチェックしてもらったり、オンライン英会話の先生に添削をお願いしたりして、フィードバックを受けながら改善。
1週間に2本ずつ練習して、2週間で4本書き上げた感じです。
息子も、回を重ねるごとにコツをつかんだようで、2週間でなんとか書けるようになりました。
【エッセイ対策】
要約に慣れてきたところで、試験の2週間前からエッセイの練習をスタート。
エッセイは英検2級のときにも経験していたので、「そこまでガッツリやらなくても大丈夫かな」と思っていました。
実際、2週間前からのスタートで間に合いました。
練習には、要約のときと同じく、英検公式サイトの過去問と、weknowのサイトにある予想問題を使用。
書き上げたエッセイも、オンライン英会話の先生に何度か添削してもらいました。
エッセイも週2ペース書いたので、2週間で4本練習しました。
完璧とは言えないまでも、合格点に届く作文は書けるようになったと思います。
エッセイはテーマが多岐にわたるので、ほんとはもうちょっと色々なトピックを練習したかったんですけどね~。
スピーキング対策(2次面接試験)
スピーキング対策も、オンライン英会話を利用して試験の流れを確認しました。
スピーキングは「ナレーション問題」と「Q&A」で構成されています。
「Q&A」では、時事問題や社会問題に関する質問もあり、少し考えさせられることもあります。
ただ、ライティング対策で練習していたエッセイのトピックと似た内容が多いです。
そのため、スピーキング対策に特別な時間を取る必要はなく、
ライティングのエッセイ練習をしていれば十分対応できると感じました。
使ってよかった教材と使わなかった教材
英検準1級対策を進める中で、特に役立った教材やサービスをご紹介します。
英検対策に役立った教材、サービス
英検公式サイトの過去問
英検公式サイトには、最新3回分の過去問が掲載されています。
ライティング練習に活用しました。
3回分はここで入手できるので、わざわざ市販の過去問題集を買わなくても、これだけで十分だと思います。
weknowのサイトの予想問題
要約やエッセイの練習問題を探していたので、weknowのサイトにある無料の予想問題を使いました。
すべて無料で利用できるのがありがたいです。
要約はこちら↓
英検準1級の要約問題の予想問題と解答用紙(タイプ入力用と印刷手書用)です。S-CBTでタイプを選ぶ方はタイプ入力用で!…
エッセイはこちら↓
英作文解答欄(タイプ入力用/印刷手書用)無料ダウンロード。過去問、予想問題にトライ! オンラインでネイティブ話者の意見を…
ネイティブキャンプの「学生無料キャンペーン」
オンライン英会話は、正直どこの会社でも問題ないと思います。
今回はネイティブキャンプの「学生無料キャンペーン」を契約中だったので、ライティング対策やスピーキング対策に活用しました。
ネイティブキャンプの「学生無料キャンペーン」は、小・中・高校生が対象。
ライトプランが1年間無料になる期間限定のキャンペーンです(※終了時期は未定)。
ネイティブキャンプの公式サイトのトップページを下にスクロールすると見つかります。
詳細はこちらから確認できます➡️ネイティブキャンプ公式サイト
ライティング対策では、日本人講師で英検1級を持っている先生なら、ほとんどの場合、英検ライティングにも対応してもらえます。
スピーキング対策については、ネイティブキャンプに英検準1級の2次試験用教材が用意されているので、それを使ってレッスンを受けることができます。
別途教材を買う必要がないのは助かりました。
ちなみに、スピーキングの練習は、フィリピン人講師で十分だと思います。
ライティングの添削もスピーキングの練習も、すべて無料でできたので本当にお得です。
これは娘が準1級を受験するときに購入した参考書です。
息子はまったく使いませんでしたが、私が時々目を通して参考にしていました。
娘はこの問題集で練習して合格しました。
英作文の練習をたくさん積みたい方には、とてもおすすめの一冊です。
最近知ったのですが、ジャパンタイムズから要約&英作文の参考書が発刊されるそうです。
この記事を書いている時点ではまだ発売前なので使用もしてないし、中身も見ていないのですが、
なんとなく良さそうな予感がしています。
英検の要約対策用の問題集は、いまのところあまり良いものが見当たらないので、
発売されたら購入してみても良いのではないでしょうか?
購入してみて良い参考書だったら教えてください🙏
英検準1級の勉強に「使わなかった」教材紹介
使っている人も多いかもしれませんが、おうち英語っ子の息子が使わなかったものを紹介します。
- パス単などの単語帳
英検準1級 過去6回全問題集
- その他の参考書、問題集、一切使用しませんでした
単語帳って必須じゃないの!?過去問やらなくていいの!?
って心配になりますよね。
でも、、、小学生に単語帳なんて無理だし、おとなしく問題集を解くわけありません😅
大丈夫です。受かります。
「単語」ってどうやって覚えてるの?と思うかもしれませんが、
英検のために単語なんて覚えません。
知ってる単語だけで勝負です💪🔥
おうち英語っ子なら、準1級までの単語は特に勉強しなくても問題なくクリアできるみたいです。
実際、娘も息子もそうだったので、今のところn=2で証明済みです。
受験当日の流れ【英検準1級S-CBT】
ここからは、S-CBTで受験した当日の流れを紹介していきます。
S-CBT受験をする方の参考にもなると思います。
受験日の朝
日曜日の9:15スタートの回に申し込みました。
そのため、受験当日は朝早めに準備して、軽く英語を聴いたりして、試験会場に向かう…はずだったんですが…。
そんなことできるわけないですよね、小2男子が。
いつも通り、日曜日の朝はマイクラ三昧。
その後、ゲームに満足してから家を出発しました。
もちろん、朝の勉強時間はゼロ😭
でもそんなことどうでもいいんです。
とにかく気分良く試験を受けに行ってくれればいいのです。
会場で受付
会場内に保護者は入れません。
会場はビル内にあったのですが、入口のドアの前で子どもとは別れます。
そして、子ども一人で会場内の受付に並びます。
受付では、
家で印刷してきた「受験票」
身分証明書
を提示して、本人確認。
うちは保険証で本人確認しました。
保険証は受付後、会場の外にいる私のところに持ってきてもらいました。
大事なものは親が持っておくのが安心です。
受付では、本人確認が終わった後に、
「受験控」(試験室・席番号・個人番号・パスワードなど記載)
メモ用紙
が渡されます。
ここでわかりにくいと思うので整理すると、
「受験票」・・・家で印刷して持っていくA4の紙
「受験控」・・・受付時にクリアファイルに入れられて渡される、試験室、席番号、個人番号、パスワードなど記載されているA4の紙
のことです。
ロッカーに荷物を預ける
試験室に入る前に、荷物はロッカーに全部預けます。
ロッカーは自分の席番号と同じものを使います。
試験室に持ち込めるのは、
「受験控」
メモ用紙
鉛筆
消しゴム
だけ。
鉛筆キャップも、消しゴムの紙カバーもNGなので、ぜんぶロッカーへ。
試験室に入り着席する
荷物を預けたら、持ち込みOKなものだけを持って試験室へ。
受付で受け取った「受験控」に書かれている席番号を見て、自分の席に座ります。
試験室の入口でもスタッフさんが持ち物をチェックしてくれるので安心。
ちなみに息子は、受験控もメモ用紙も鉛筆も全部ロッカーに入れてしまい、
手ぶらで試験室に入ろうとして、
スタッフさんに「必要なものをロッカーからとってきてね」と言われたそうです😂
試験中
試験の最初はスピーキングテストからスタート。
娘は「周りの声がちょっと気になった」と言ってましたが、
息子は特に気にならなかったみたいです。
従来型の試験だと、最後がリスニングなので、なかなか途中退室はできないですが、
S-CBTは、終わったらすぐ退室できるのもいいところ。
一応「時間いっぱい見直してね!」と送り出したんですが…
やっぱりちょっと早めに出てきました。
試験終了後、おそらくですが、ファイルは受付に返却して「受験控」だけ持って帰ってきました。
メモ用紙も回収されたみたいです。
結果発表
S-CBTの結果発表までは、約1ヵ月。長い。。。
発表当日、本人がサイトで結果を確認。
「え?受かった?やったー!」と軽く喜んだと思ったら、
すぐにYouTubeの続きを見始めました。
まあ、そんなもんですよね😂
S-CBTで受験した理由
今回、息子は準1級をS-CBTで受験しました。
S-CBTは今回が初めてです。
初めてだったので、少し不安もありましたが
英検を受けるならS-CBTがおすすめ。
従来の試験と比べて、とにかくスムーズ。
ストレスも少なく、時間の使い方も効率的です。
これから英検を受ける予定があり、
「従来型とS-CBT、どっちがいいんだろう?」と迷っている方もいると思います。
そんな方の参考になればと思い、わたしがS-CBTを選んだ理由をご紹介します。
【理由①】ライティングがタイピングで受けられる
S-CBTで最も魅力的だと感じたのは、ライティングがタイピングで受けられる点。
英検のライティングでは長文を書く必要がありますが、手書きだとどうしても時間がかかります。
でもS-CBTではタイピングで入力できるので、書くスピードが圧倒的に速く、書き直しも簡単です。
そのため、内容に集中できるのが大きなメリット。
つまり、タイピング入力できるかどうかは、合否に直結するんです。
そう考えると、特別な事情がない限り、S-CBTで受験するのが断然おすすめ。
タイピングが苦手な人は、まずはタイピングの練習をしてからS-CBTでの受験にのぞみましょう。
将来、英検受験を考えているお子さんも、いまのうちにタイピングを習得しておきましょう!
【理由②】試験会場と時間帯が選べる
従来の英検では、試験会場を自分で選べませんよね。
試験日の1週間前を切ってから受験票が届き、やっと会場がわかる、というちょっとストレスなシステム。
でも、S-CBTは違います。
好きな会場と時間帯を指定して申し込めるんです。
もちろん、日程も自由。
自分の都合に合わせて、好きな日程・好きな場所・好きな時間で試験が受けられます。
【理由③】待ち時間が少ない
従来型の英検って、試験開始前に長時間待たされますよね。
とにかく集合時刻が早すぎる。
子どもなんて、待ってる間に飽きちゃうし、親も疲れます。
でも、S-CBTなら集合してからほとんど待つことなく試験がスタート。
従来型と違って席も決まっているので、会場に早く行く必要もなし。
だから、ほとんど待ち時間がないんです。
【理由④】終わったらすぐ帰れる
S-CBTは、試験が終わったら途中退室してすぐに帰れます。
従来型の英検では、最後がリスニングパートなので退室できませんよね。
S-CBTはすべての試験が終わったらそのまま退室できるので、
早めに問題を解き終えてしまうお子さんにとってはうれしいシステムです。
【理由⑤】1日で4技能全て受けられる
S-CBTは、試験が1日で全て完結します。
一次試験と二次試験が別の日・別の会場で行われる従来型に比べると、圧倒的に楽ですよね。
おわりに|英検準1級合格=ただ続けた先にあったもの
今回英検準1級に合格できたのは、
ただ、ずっとおうち英語を続けてきたから。
それだけです。
「目標」ではあったけど、「ゴール」じゃない。
たどり着いた先に、たまたまあっただけみたいな感覚です。
おうち英語って、すごく地味な積み重ね。
でも、たまにこうして特別な瞬間があって、「やってて良かったなぁ」って思えたり。
……と思ったら次の瞬間には、「で、これからどうしようかな」って悩み始めたり。
そんなくり返しです。
最後に。
私は別に「英検推奨派」ではありません。
英検は受けても、受けなくても、どっちでもいい。
でも、「受けるのも意外と楽しいよ」ということは伝えておきたいです。
この記事が、今、おうち英語をがんばっている誰かの小さな励ましになったらうれしいです😊
英検準1級、小学生でもライティング対策さえすれば合格できる
英検は、S-CBT受験が断然おすすめ
日々の「おうち英語」の積み重ねが力になる